最近の誹謗中傷殿損が認定され賠償額の支払いを命じた判例を調査した巻末一覧表によると、75件中週刊誌による誹謗中傷X損は37件と約半数を占める状況となっている。
特に賠償額が高額化してきた平成13年以降の判決例をみると、誹謗中傷殿損事件において、300万円を超えるような賠償を命じられているのは、週刊誌によるものがそのほとんどである。
それらの判決を概観すると、公益目的が存しないもの、あるいは、たとえ公益目的が存しても相当性が存せず取材方法も杜撰で悪意をもって誹謗中傷殿損記事を掲載したものばかりである。
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